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往診(在宅医療)

はじめに

在宅医療とは病院ではなく、自宅や施設などで受ける医療です。住み慣れた地域で必要な医療・介護サービスを受けつつ、病気以外の制限はなく、病気になる前と変わらない生活を実現します。たとえば病院では喫煙はできず、お酒も飲めませんが、在宅では可能です。

問題点は家族の介護負担で、在宅を維持するには医療だけでなく、介護も利用して、家族の負担を減らすことが必要なことが多いです。

当院は在宅療養支援診療所で、24時間往診が可能な体制を確保しています。国が決めた医療制度ですが、煩雑ですので以下に少し説明いたします。医療も介護も国の保険制度を利用する場合は医師の指示が必要ですので、在宅医療を検討されたい方はまずご相談ください。

対象

1.病気や障害により通院が困難だが、定期的な医療が必要な方。
お若い方からお年寄りまで、病気の種類や障害の種類に関係なく受けることができます。

2.退院が迫っているが、ご自宅での療養・生活に不安を感じている方

3.末期がんや認知症、老衰などの緩和医療や看取り。

4.最晩年を住み慣れたご自宅で過ごされたい方 。

 

医療内容

病状が安定している場合は月1、2回の訪問診療を行います。月1、2回では病状の管理が困難な場合は、適宜訪問診療を増やします。病状が急変した場合は往診という言い方になります。

訪問診療も往診も同じ医療ですが、費用が異なります。定期的な訪問が訪問診療で、予定外の訪問が往診です。

 

費用

国が決めた医科診療報酬です。国民皆保険制度の医療保険が適応になります。2年ごとに改定があります。介護保険ではありません。費用は重症度、訪問回数などで変化しますが、安定している場合の概算をお示しします。

月2回で重症でない場合 1割負担:6,066円
3割負担:18,198円
月1回で重症でない場合 1割負担:3,553円
3割負担:10,659円

検査、処置、薬剤、指示料などがある場合は追加で保険診療の実費がかかります。訪問看護は介護保険を利用することが多いですが、重症の場合は医療保険になります。

※訪問診療を始めるかどうかの診察/相談の際、初診の方でご家族様のみでお越しになる場合は自費になります。30分まで5000円です。但し、実際に訪問診療を始める事が決まった場合は1000円に減額いたします。

往診用のポータブル内視鏡を導入しております

胃瘻(いろう)の方のカテーテル交換など、内視鏡を使用することにより安全に処置を行うことが可能です。