カプセル内視鏡 Q&A
痛み・排出時間・費用・メリットを医師が解説
カプセル内視鏡検査に関するよくある質問を、川崎市宮前区の小野田医院が解説します。
痛み・排出時間・費用・注意点をわかりやすく説明します。
カプセル内視鏡とは?
「カプセル内視鏡検査」は、超小型カメラを内蔵したカプセルを水と一緒に飲み込むことで、小腸、大腸の内部を撮影する新しい検査方法です。
スコープを挿入しないため苦痛が少なく、通常の生活を送りながら検査が受けられます。
カプセル内視鏡検査は痛いですか?
小型カメラを内蔵したカプセルを飲むだけなので、消化管移動による痛みがなく、鎮痛剤も不要です。
ただし、個人差はありますが、大腸カプセル内視鏡の場合、下剤服用による腹痛がある場合があります。
小野田医院でカプセル内視鏡検査を受けるメリットは何ですか?
当院では、カプセル内視鏡を導入しており、通常の内視鏡検査では検査が難しい小腸を観察することができます。
また、カプセル大腸内視鏡は、カプセルを飲むだけで検査ができるため、過去の大腸内視鏡検査で苦痛を感じてしまった方にもおすすめしております。
当院は、胃カメラ、小腸カメラ、大腸カメラの設備があり、すべての胃腸の検査に対応しております。(カプセル内視鏡は小腸、大腸のみ)
検査中に被ばくの心配はありますか?
カプセル内視鏡検査は、放射線を使用しないため、被ばくの心配がありません。
検査中は病院に留まる必要がありますか?
医師の判断によりますが、ほとんどの方はカプセルを飲んだあと帰宅し、日常生活を送りながら検査が行えます。
検査時間と排出について
カプセル内視鏡は飲み込んでから何時間で排出されますか?
カプセル内視鏡の排出時間は、通常 1 日から 2 日以内です。早い場合は 10 時間以内に排出されることもあります。
検査時間自体は、カプセルが消化管を撮影し終えるまでの時間で、小腸の場合は約 8 時間、大腸の場合は約 5~8 時間ですが、カプセルが体外へ排出されるまでにはさらに時間がかかります。
72 時間経過してもカプセルが排出されない場合はどうすれば良いですか?
72 時間以上経過しても排出されない場合や、腹部の違和感、吐き気、激しい腹痛などの症状がある場合は、速やかに医療機関に連絡してください。
レントゲン検査などでカプセルの位置を確認する処置が行われます。
カプセルが消化管にとどまっているかどうかを確認するために、X 線検査や CT 検査を行うこともあります。
デメリット・注意点
カプセル大腸内視鏡検査の弱点はありますか?
弱点として、主に以下の点が挙げられます
- 従来の内視鏡検査に比べて検査費が高額になることがあります。
- 従来の内視鏡検査に比べ、下剤の服用量が多いため、人によっては身体の負担を感じる場合があります。
- 病変を見つけても、その場では処置できないこと。(別途、通常の内視鏡で対応)
【排出時間の補足】
カプセル内視鏡のプロセスは、まるで小さな探査機が体内でミッションを遂行するのに似ています。
カメラ(カプセル)が内部の撮影(ミッション)を終えるのは比較的早い(小腸で約 8 時間など)ですが、その探査機が体外へ自然に戻る(排出)までには、消化管の動きに任せるため、通常 1〜2 日かかるというイメージです。
医師からのメッセージ
カプセル内視鏡は、従来の内視鏡が苦手な方や、小腸の奥まで詳しく調べたい方にとても有効な検査です。
小野田医院では、胃カメラ・大腸カメラ・カプセル内視鏡のいずれにも対応しており、患者さまの負担を最小限にした検査を行っています。
監修:小野田恵一郎 医師(小野田医院 院長)

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