動悸・息切れ
不整脈

多くは期外収縮という無害性のものですが、心房細動という脳梗塞の原因となる不整脈もあります。失神を伴うような動悸を経験したことのある場合には、運転中の交通事故・突然死を起こす危険性もあります。そうした場合には予防的にペースメーカーの植え込みが必要なこともあります 。
動悸は必ずしも不整脈だけが原因とは限りません。心臓以外の病気として、例えば次のような病気があるときにも動悸・息切れとして感じることがあります。
貧血
若年女性は鉄欠乏性貧血が比較的多いです。中高年以降の貧血では、消化管出血(胃潰瘍、大腸がん)による貧血も考慮する必要があります。当院では胃カメラ、大腸カメラが可能です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
喫煙の経験のある人、塵肺や結核後遺症でも見られることがある。息切れや咳、痰を伴うことが多い。悪化すると在宅酸素が必要になり、最終的には呼吸不全となります。早めに対応すれば、適切なコントロールでそれらを予防することができます。当院ではレントゲン、呼吸機能検査での診断が可能です。
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが過剰な状態。病的にやせて、眼球が突出して見えることもあります。血液検査でホルモン値の確認と超音波検査を行います。内服でコントロール可能な病気です。
心因性
不眠、自律神経失調症、パニック障害や心身症などのメンタルヘルスの異常が原因になることもあります。生活習慣の改善、内服コントロールなどで改善することが多いです。
他、逆流性食道炎、カフェインの過剰摂取、飲みすぎ(アルコールの過度の摂取)、喫煙、過度な緊張状態(不安や緊張)、薬の副作用なども原因のことがあります。
動悸の原因
- カフェインの過剰摂取
- 飲みすぎ(アルコールの過度の摂取)
- 喫煙
- 過度な緊張状態(不安や緊張)
- 薬の副作用
動悸が起こった場合は、速やかに受診をしてください。