アニサキス症に関するよくある質問(FAQ)
アニサキス症に関するよくある質問を、川崎市宮前区の小野田医院が解説します。
Q1. アニサキス症とはどのような病気ですか?
A. アニサキス症は、寄生虫(アニサキスの幼虫)が寄生した新鮮な魚介類を生や加熱不十分な状態で食べることで、幼虫が胃や腸の壁に突き刺さり、激しい腹痛や嘔吐などを引き起こす食中毒です。
Q2. アニサキス症の主な症状は何ですか?
A. 胃アニサキス症の場合、原因となる魚介類を食べてから数時間(主に2~8時間以内)で、急激で激しいみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐が現れます。
腸アニサキス症の場合は、食後十数時間から数日後に、激しい下腹部痛や発熱などが起こります。
Q3. アニサキスが寄生しやすい魚介類は何ですか?
A. サバ(特にしめ鯖)、アジ、サンマ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、タラ、ホッケなどの海産魚介類に多く寄生しています。
魚が死ぬと内臓から筋肉部分(身)へ移動するため、刺身として食べる部分にも潜んでいることがあります。
Q4. お酢や塩、わさびをつければアニサキスは死滅しますか?
A. いいえ、一般的な料理で使用する食酢、塩、醤油、わさびなどではアニサキスは死滅しません。
そのため、しめ鯖や酢じめ、醤油漬けなどであっても感染するリスクがあります。
Q5. アニサキスを確実に死滅させる予防方法はありますか?
A. アニサキスは、中心部まで60℃以上で1分以上(または70℃以上)の加熱、もしくは-20℃以下で24時間以上の冷凍処理を行うことで確実に死滅します。
また、魚が新鮮なうちに速やかに内臓を取り除くことや、目視で確認して幼虫を取り除くことも有効な予防法です。
Q6. アニサキス症による激しい痛みの原因は何ですか?
A. アニサキスが胃や腸の壁に突き刺さることによる直接的な痛みだけでなく、胃壁とアニサキスに対する局所的なアレルギー反応が激痛の主な原因であることが分かっています。
Q7. アニサキス症の疑いがある場合、病院ではどのような検査・治療をしますか?
A. 消化器内科などの医療機関を受診し、胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査を行うのが一般的です。
胃粘膜に刺さっているアニサキスを内視鏡の鉗子(かんし)で直接摘出(除去)することで、多くの場合、速やかに激しい痛みが治まります。
Q8. アニサキスは放置していても自然に治りますか?
A. 人間の体内はアニサキスにとって適切な環境ではないため、長期間生存することはできず、通常は数日から1週間程度で死滅して自然に治癒します。
しかし、その間は激しい痛みが続くことが多いため、我慢せずに医療機関で内視鏡による摘出治療を受けることが推奨されます。
Q9. 加熱や冷凍で死滅したアニサキスを食べても安全ですか?(アニサキスアレルギーについて)
A. アニサキスが死滅していればアニサキス症には感染しませんが、「アニサキスアレルギー」を引き起こす可能性があります。
アニサキスの抗原には加熱しても失われないものがあるため、アレルギー体質の人は、死滅したアニサキスを食べただけでも蕁麻疹やアナフィラキシーショック(呼吸困難や血圧低下など)を起こすことがあります
Q10. アニサキスがいない、または少ない魚介類はありますか?
A. アニサキスは主に海産物に寄生するため、淡水魚にはほとんど寄生していません。
また、ボラ、トビウオ、ホヤ、ウニ、ナマコ、アナゴ、ウツボ、貝類、甲殻類などもアニサキスが寄生している可能性が低いとされています。
ただし、養殖魚であっても完全に寄生していないとは言い切れないため注意が必要です。
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