認知症
認知症は脳のいろいろな機能が失われていく病気です。
脳は知的な機能はもちろん、身体的な機能もつかさどっているので、身体的な機能の一部も失われてしまいます。進行すると一人で生活することができなくなります。
認知症の症状を生じる病気は、アルツハイマー、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック病など)、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症などです。また、甲状腺機能低下症や脳腫瘍、うつ病、薬の副作用などが原因となることもあります。原因によっては治るものもあるので、検査により鑑別診断が行われます。
頻度が最も高いのはアルツハイマー病で、脳の委縮の進行に伴い、物忘れ、妄想などから始まり、排せつや清潔の管理ができなくなり、最終的には食べられなくなり、動けなくなり、何もできなくなり、死に至ります。経過は10年程度です。根治的な治療はありませんが、進行を抑える治療があり、早期に対応することが大切です。
簡易チェック
- 物を置いた場所がわからなくなる
- 今日が何日かわからない時がある
- 自分の名前をわからない時がある
- 道に迷って自宅に帰れないことがある
- 少し前の記憶が思い出せない時がある
このような症状がある場合はご相談下さい
当院で行う認知症の検査
- 血液検査
- 胸部レントゲン検査
- 心電図検査
- 長谷川式認知症スケール
上記の検査で身体に異常がないかを検査します。
また、脳疾患を鑑別するために、頭部MRI(CT)等を予定します。