超音波(エコー)
当院では公益社団法人日本超音波医学会認定の認定検査士による超音波(エコー)検査を行っています。
検査についてお気軽に医師にご相談ください。
なぜ超音波(エコー)検査が必要なのか?
病気の早期発見のために有効な手段となります。
超音波(エコー)検査とは?
超音波を手のひらサイズの機械から体内に送り、その反射波から臓器の大きさや形状などを調べる検査です。
悪性腫瘍から動脈硬化まで、幅広い病気の発見につながります。
※ 放射線による被ばくがないため、体に害はありません
※ 痛みもなく、10~15分程度で終了する簡単な検査です
超音波(エコー)検査担当者
所属会社:株式会社ピーディーエス
超音波(エコー)検査の種類
1.腹部エコー検査
この検査で見える臓器
上腹部:肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、腹部大動脈
下腹部:膀胱、前立腺
この検査でわかること
肝臓:肝臓癌、脂肪肝、肝炎、肝硬変など
胆のう:胆のう癌、胆のうポリープ、結石など
膵臓:膵臓癌、膵炎など
腎臓:腎臓癌、腎結石、腎炎など
脾臓:脾腫など
腹部大動脈:動脈瘤など
膀胱:膀胱癌、膀胱炎など
前立腺:前立腺肥大など
生活習慣病と腹部エコー検査
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪がたまった状態です。メタボリックシンドロームに合併しやすく、 放置すると肝炎などを引き起こす場合があります。腹部エコー検査において、脂肪が沈着した肝臓は正常肝臓よりも白く描出されます。肝臓と腎臓の濃淡の差(肝腎コントラスト)を脂肪肝の度合いの参考基準にします。
腹部検査方法
検査はどうやるの?
仰向けに寝た状態で、お腹の広い範囲にゼリーを塗りプローブという装置をあてて検査をします。ズボンやスカートも下げてお腹を大きくあけて検査を行います。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
<食事・水分摂取について>
腹部の検査は空腹時に行うことが原則です。摂食により胃や腸などの動きが激しくなったり、胆のうが小さくなり、観察しづらくなります。検査予約時間の6時間前より絶食となります。もし食事をした場合は、受付にお問い合わせください。
水分に関しては、お水・お茶は摂取しても構いません。(炭酸やミルクなどが含まれているものは避けてください)
*検査前の食事制限中は糖尿病の内服薬やインスリンの注射は使用しないでください。
その他の常用薬については担当医にご相談ください。
尿について
検査の2時間前ぐらいに排尿を済ませておいてください。
膀胱に尿が溜まった状態で検査を行います。(尿が溜まっていた方が観察しやすいです)
検査前に強い尿意が生じた場合には受付にお申し出ください。
2.腹部大動脈エコー検査(腹部エコーに含まれる)
この検査でわかること
腹部大動脈瘤の有無
どんな人が検査をするのか?
腹部の拍動感、お腹の張り、腰痛
*多くの場合破裂するまでは自覚症状がない
腹部大動脈瘤とは何か?
大動脈内腔が病的に拡張(約1.5倍以上)した状態のことを言い、腹部エコーで簡単に見つけることができます。腹部大動脈は破裂による出血多量で急速に ショック状態に陥り、死に至ることもあります。破裂を予防する低侵襲カテーテル治療などがあります。
腹部検査方法
検査はどうやるの?
仰向けに寝た状態で、お腹の広い範囲にゼリーを塗りプローブという装置をあてて検査をします。ズボンやスカートも下げてお腹を大きくあけて検査を行います。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
<食事・水分摂取について>
腹部の検査は空腹時に行うことが原則です。摂食により胃や腸などの動きが激しくなったり、胆のうが小さくなり、観察しづらくなります。検査予約時間の6時間前より絶食となります。もし食事をした場合は、受付にお問い合わせください。
水分に関しては、お水・お茶は摂取しても構いません。(炭酸やミルクなどが含まれているものは避けてください)
*検査前の食事制限中は糖尿病の内服薬やインスリンの注射は使用しないでください。
その他の常用薬については担当医にご相談ください。
尿について
検査の2時間前ぐらいに排尿を済ませておいてください。
膀胱に尿が溜まった状態で検査を行います。(尿が溜まっていた方が観察しやすいです)
検査前に強い尿意が生じた場合には受付にお申し出ください。
3.前立腺エコー検査(腹部エコーに含まれる)
この検査でわかること
前立腺肥大症の度合い ⇒ 前立腺の体積を計測します
*エコー検査で前立腺癌の確定診断をすることはできません。
どんな人が検査をするのか?
頻尿、排尿困難、残尿感などの症状がある方
前立腺肥大症とは何か?
前立腺肥大症の頻度は年齢とともに高くなり、約50歳からより増加します。
そのすべての方が治療を必要とする症状を伴うわけではありません。
前立腺の肥大と排尿症状などがあり、治療を必要とする方は、前立腺肥大症の1/4程度といわれています。
腹部検査方法
検査はどうやるの?
仰向けに寝た状態で、お腹の広い範囲にゼリーを塗りプローブという装置をあてて検査をします。ズボンやスカートも下げてお腹を大きくあけて検査を行います。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
仰向けに寝た状態で、お腹の広い範囲にゼリーを塗りプローブという装置をあてて検査をします。ズボンやスカートも下げてお腹を大きくあけて検査を行います。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
<食事・水分摂取について>
腹部の検査は空腹時に行うことが原則です。摂食により胃や腸などの動きが激しくなったり、胆のうが小さくなり、観察しづらくなります。検査予約時間の6時間前より絶食となります。もし食事をした場合は、受付にお問い合わせください。
水分に関しては、お水・お茶は摂取しても構いません。(炭酸やミルクなどが含まれているものは避けてください)
*検査前の食事制限中は糖尿病の内服薬やインスリンの注射は使用しないでください。
その他の常用薬については担当医にご相談ください。
尿について
検査の2時間前ぐらいに排尿を済ませておいてください。
膀胱に尿が溜まった状態で検査を行います。(尿が溜まっていた方が観察しやすいです)
検査前に強い尿意が生じた場合には受付にお申し出ください。
4.頸動脈エコー検査
この検査でわかること
- 動脈硬化の進行度
- 頚動脈のつまり具合
- プラーク(脳梗塞の原因)の有無
どんな人が検査をするのか?
糖尿病、脳卒中、脂質異常症、心臓病、高血圧、肥満の方
動脈硬化とは何か?
文字どおり「動脈が硬くなる」ことです。動脈が硬くなると、その特性であるしなやかさが失われるため、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などになる可能性が高いと言われています。動脈が進行すると、プラークができやすくなります。また、プラークが血管を狭くしたり、剥がれて細い血管を詰まらせる事があります。頸動脈エコーでは、特に脳梗塞の危険性を事前に知る事ができます。
生活習慣病と頸動脈エコー検査
動脈硬化の判定
頸動脈エコー検査方法
検査はどうやるの?
仰向けに寝た状態で首の広い範囲にゼリーを塗り、プローブという装置をあてて検査をします。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
服装は首元が大きく開いているものが好ましいです。食事制限はありません。
5.甲状腺エコー検査
この検査でわかること
*甲状腺の病気は大きくホルモン異常と腫瘍の二つに分けられます。
1)ホルモン異常
バセドウ病(甲状腺機能亢進)、橋本病(甲状腺機能低下)など
2)腫瘍
・良性腫瘍:腺腫様結節、腺腫様甲状腺腫など
・悪性腫瘍:甲状腺癌
どんな人が検査をするのか?
- 前頚部が腫れている方
- 甲状腺機能異常(血液検査)を認める場合
- 他の画像診断で甲状腺に異常を認める場合
- 食欲低下、体重減少、発汗、イライラ感などの症状がある方(バセドウ病)
- むくみ、体重増加、寒がり、無気力などの症状がある方(橋本病)
甲状腺エコー検査方法
検査はどうやるの?
仰向けに寝た状態で首の広い範囲にゼリーを塗り、プローブという装置をあてて検査をします。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
服装は首元が大きく開いているものが好ましいです。食事制限はありません。
6.乳腺エコー検査
この検査でわかること
- 乳腺内しこりの有無(乳がん・その他の良性腫瘍)
- 乳腺炎の有無
乳癌のリスクが高い方
- 閉経後の肥満
- 喫煙
- 初経年齢が早い
- 閉経年齢が遅い
- 出産経験が少ない、授乳歴がない(短い)
- 乳癌家族歴
(日本乳癌学会 乳癌診療ガイドラインより引用)
早期発見の重要性
乳がんは、発見時の大きさが小さい程死亡の確率が低くなります。 (右表参照) また、早期発見する事で、手術時に乳房を温存できるなど、今までと同じような生活を続けることができます。
乳腺エコー検査方法
検査はどうやるの?
上半身をお脱ぎいただき、仰向けに寝た状態で検査を行います。両側乳腺と脇の下全体を観察します。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
上半身のお洋服を全て脱いでいただくので、脱ぎ着しやすいものが好ましいです。
7.下肢動脈エコー検査
この検査でわかること
下肢動脈のつまり具合(閉塞性動脈硬化症)
どんな人が検査をするのか?
- 下肢のしびれ、痛み、冷感がある方、つりやすい方
- 痛みが強く、休憩なしで長い距離歩けない方
- CAVI/ABI(動脈硬化の検査)で異常を認めた方
閉塞性動脈硬化症とは何か?
足の血管の動脈硬化が進み、血管が細くなったり、つまったりして充分な血流が保てなくなる病気です。そのため、血液の流れが悪くなり、歩行時に足のしびれ、痛み、冷たさを感じます。さらに進行すると、安静時にも症状が現れることがあります。
下肢動脈エコー検査方法
検査はどうやるの?
仰向けやうつ伏せに寝た状態で足全体にゼリーを塗り、プローブという装置をあてて検査をします。
下着以外の下半身のお洋服(ズボン・スカート・ストッキング・くつ下)はお脱ぎいただき、両足全体(股の付け根から足先まで)を観察します。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
下半身のお召し物は脱ぎ着しやすいものが好ましいです。食事制限はありません。
8.下肢静脈(深部)エコー検査
この検査でわかること
- 下肢静脈の流れが滞っていないか?
- 下肢静脈内血栓の有無(深部静脈血栓症)
どんな人が検査をするのか?
下肢のむくみ、腫れ、痛み、熱感などの症状がある方
深部静脈血栓症とは何か?
下肢の静脈に血栓ができて血管が完全に詰まってしまうと、血液が流れなくなり、血液がたまって下肢が腫れます。血栓が何らかの原因で血管の壁からはがれて血流にのり、肺の動脈に詰まると胸の痛みや苦しさが出たりします。(エコノミークラス症候群)
下肢静脈(深部)エコー検査方法
検査はどうやるの?
仰向けやうつ伏せに寝た状態で足全体にゼリーを塗り、プローブという装置をあてて検査をします。
下着以外の下半身のお洋服(ズボン・スカート・ストッキング・くつ下)はお脱ぎいただき、両足全体(股の付け根から足先まで)を観察します。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
下半身のお召し物は脱ぎ着しやすいものが好ましいです。食事制限はありません。
9.心臓エコー検査
この検査でわかること
弁膜症、心拡大、心不全、心筋梗塞、先天性の心臓病など。超音波を利用することで心臓の形態や機能をリアルタイムに評価する画像診断法です。
どんな人が検査をするのか?
高血圧、不整脈、心電図異常、胸痛、心雑音、足のむくみ、息切れなど。
心臓エコー検査方法
検査はどうやるの?
左向きに横になった状態で、胸(心臓の部分)の広い範囲にゼリーを塗り、プローブという装置をあてて検査をします。
超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
胸全体の肌に直接ゼリーを塗り検査を行いますので、まくし上げやすい服装でお越し下さい。食事制限はありません。
10.表在エコー検査
この検査でわかること
全身の気になるしこりを詳しく調べます。例えば、首では耳下腺、顎下腺の腫瘍性疾患、頚部リンパ節の腫れ。
そのほか全身の皮膚/皮下の腫瘍性疾患、炎症、膿みなどを評価できます。
表在エコー検査方法
検査はどうやるの?
患部に直接ゼリーを塗り、プローブという装置をあてて検査を行います。超音波はお腹の赤ちゃんにも使えるほど安全で痛みもなく、体に影響がなく無害です。
検査前の準備
なるべく患部を出しやすい服装でお越しください。また患部にガーゼや貼付薬をされている場合は、剥がして検査をする場合があります。あらかじめご了承ください。