小野田医院

内科

外科

胃腸内科

肛門外科

044-854-8821
treatment contents

下血・血便

こんな症状や状況はありませんか?

  • 排便時に鮮やかな赤い血が出る
  • 便全体がワイン色や黒っぽく変色している
  • 便に血液が混じっている、またはティッシュに血が付く
  • 排便時に血液が付着しているのに加え、腹痛、下痢、みぞおちの痛み、悪心や嘔吐、腹部膨満感などの症状がある

これらの症状は、消化管のどこかで出血が起こっているサインです。単なる痔出血の場合も多いですが、重篤な疾患の可能性もあるため、早期の受診が重要です。

下血・血便とは

血便・下血とは、便に血液が混ざった状態のことを指します。
肉眼で確認できる出血(鮮血便や黒色便)と、便潜血検査で検出される微量出血の両方が含まれます。
便の色や状態は、以下のように出血している部位をある程度推定する手がかりとなります。

  • 鮮血便 :肛門や直腸付近からの出血が疑われる
  • 暗赤色便:大腸奥部や小腸からの出血の可能性
  • 黒色便 :上部消化管(胃、十二指腺、食道)からの出血が示唆される
  • 粘血便 :血液とともにゼリー状の粘液が混ざり、炎症性腸疾患や感染症が考えられる

血便の種類と考えられる病気

  見た目 出血部位 可能性のある病気
鮮血便 真っ赤な血液が便に付着している 肛門、直腸 痔、裂肛、直腸がん、直腸ポリープ、直腸潰瘍、潰瘍性大腸炎
暗赤色便 暗い赤や褐色に変色した便 大腸奥部(または小腸寄り) 大腸がん、大腸ポリープ、虚血性腸炎、感染性腸炎、クローン病、大腸憩室出血
黒色便 全体が黒っぽくタール状 部消化管(食道、胃、十二指腺) 胃潰瘍、胃がん、胃ポリープ、十二指腺潰瘍、食道がん、逆流性食道炎
粘血便 血液に粘液が混ざり、ドロッとした状態   炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、アメーバ性腸炎など

検査と診断の流れ

  • 血便の状態(色、付着の仕方、量、頻度)を正確に記録し、可能であればスマートフォンで撮影しておくと、受診時に役立ちます。
  • 受診後は、まず直腸診で肛門や直腸の状態を確認し、必要に応じて胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査で消化管全域の粘膜を直接観察します。
  • 内視鏡検査により、出血部位の特定、疑わしい病変の組織採取(生検)や止血処置が行われ、早期の正確な診断につながります。

早期診断と治療の重要性

  • 血便・下血は、重篤な疾患(大腸がん、炎症性腸疾患、虚血性腸炎など)のサインであり、放置すると生命に関わる場合もあります。
  • 特に大腸ポリープは前がん病変であり、早期に発見して切除すれば、大腸がん予防に大きく寄与します。
  • 症状を感じたら、受診して精密検査を受けることが重要です。

当院の取り組み

当院では、血便・下血に関する外来を設け、内視鏡検査をはじめとする最新の検査システムを用いて、迅速かつ正確な診断と治療を提供しております。
もし血便や下血の症状でお困りの場合は、ぜひ当院でご相談ください。

こちらのページもご参照ください

予約・お問い合わせはこちら