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COPD

COPDとは

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、気道と肺に影響を及ぼす慢性的な呼吸器疾患の総称です。日本では特に男性に多く、死亡原因の第8位と報告されています。

COPDの多くが、たばこの煙などの有害物質の吸入や大気汚染によって起こるため別名「たばこ病」とも呼ばれており、喫煙者の15%〜20%がCOPDを発症していると報告されています。COPD全体の罹患者数は、全国で530万人いると報告されていますが、一方で、COPDの治療を受けているとされているのは、この内5%程度であると言われています。

COPDは、気道が狭くなることや、肺の機能低下が特徴であり、進行性の病気であるため、治療をせずに放っておくと時間とともに悪化する傾向があります。

COPDのサイン

  • 朝方に咳き込むことが増えた
  • 痰が絡むことが増えた
  • 坂道や階段を日常的に歩くとき息切れを感じる様になった
  • 昔は息が上がらなかった位の運動でが上がる様になった
  • ときどき胸がしめつけられたり押されたりするような圧迫感がある
  • 鼻風邪、喉風邪に関わらず、風邪になることが増えた
  • 慢性的な疲れやだるさを感じることが増えた

COPDの原因

COPDの主な原因は肺への頻繁で長期的な刺激によるものとされています。そのため、原因の殆どは喫煙と報告されています。実際に喫煙者の15~20%がCOPDを発症するとされ、喫煙者だけでなく、ご家族なども副流煙を吸ってしまうことでCOPDに罹患することがあります。

喫煙以外にも特定の化学物質や粉塵に長期的に暴露するような職業であったり、特定の遺伝的要因も関係する場合があります。

COPDの検査・診断

COPD早期発見チェックリスト:4点以上の場合、COPDの可能性が高い

過去4週間に、どのくらい頻繁に息切れを感じましたか? 0回~数回感じた 0点
ときどき感じた 1点
ほとんどいつも感じた 2点
ずっと感じた 2点
咳をしたとき、粘液や痰などが出たことが、これまでにありますか? たまに風邪や肺の感染症にかかったときだけ 0点
1か月のうち数日 1点
1週間のうちほとんど毎日 1点
毎日 2点
過去12か月のご自身に最もあてはまる回答を選んでください。
呼吸に問題があるため、以前にくらべて活動しなくなった
まったくそう思わない 0点
そう思わない 0点
なんとも言えない 0点
そう思う 1点
とてもそう思う 2点
これまでの人生で、たばこを少なくとも100本は吸いましたか? いいえ 0点
はい 2点
分からない 0点
ご年齢はおいくつですか? ~49歳 0点
50~59歳 1点
60~69歳 2点
70歳~ 2点

呼吸機能検査

空気を吸う量や、吐く量、どれくらい早く吐けるかなどの肺機能を検査をスパイロメーターという器具を用いて調べます。

一気に吐き出した時の全体の肺活量(努力肺活量)に対して、最初の1秒間に吐き出せる量の割合が70%未満であれば、COPDの可能性が高いと考えられます。

 

胸部レントゲン検査

レントゲンで所見が見られるのは病状がかなり進行してからになります。病状が進行すると、肺が黒っぽく映ったり、上下方向に肺が引き延ばされたように映るなどの特徴がみられます。

COPDの治療

COPDは一度進行してしまうと、治療を行っても、壊れた肺胞の壁を元に戻すことはできません。病気が重症化すると、体の中の酸素が不足するようになり、在宅酸素療法が必要となります。

しかし、病気を早期に発見して治療を続ければ、息を吐きやすくする吸入薬や、咳止め、痰切りの薬を用いて、症状を和らげたり、病気の進行を抑制することが可能です。息切れや痰が絡むことが増えたと感じているのであれば一度、川崎市宮前区の『小野田医院』までご来院ください。